つばさの下の雲がぼくらのたどり着く地面を覆い尽くしていた。
暑いくらいのこの部屋が羽田に降りる。
着陸の直前の激しい頭痛がはじまる前にNOTEをつけ始めていた。
他人踏み入るべからずの心の風景の中から
ひとりまたひとりと人の名前が落ちていく。
いつか手帳の電話番号が消えて、住所録から削除される頃には
かれの顔つきまでが遠い記憶の中に落ちていく。
全ての人が自分を憶えていないことが気楽だと感じ始めると
秋から冬への嫌な季節がまたはじまる。
旅が懐かしさを増大させることはない。自分には…
列車のドアをむけるたびにモノレールのチケットを買うたびに
ぼくは人を忘れてきた。
今頃きみは忙しく動き回っているはずで
もう今は秋の色の風景の中にいて大好きな仲間たちと青春やっているのだろう。
そう思います。
耳が痛い。
地下鉄では窓の外をみていると言ったきみのことを思った。
別れの日。
言葉も交わさず目であいさつをしたきみのことを思った。
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