君と僕はサクラの花びらを拾い集めていた。
ビニルの袋いっぱいの花びら
そしてヒンヤリとした風
ピンクの花びらはジャングルジムを取り囲んで
他に遊んでいる子なんていない
幼い君幼い僕
自転車
サクラの花びら
僕はあの寒さが
君の喘息のはじまりだったのではないかと
今でも思っています
君の苦しさを作ってしまったのは
僕だったのではないかと
そして
あの人々なのではないかと
大嫌いな人種の住む町
そこから君を引き出すことができない
君はそこから飛び出すことができるだろうか
この一年で
君は飛び出すことができるだろうか