2011-02-28

心地よい雨音

けれどこの雨はかなりのものです。夜の街を雨が洗っています。ぽたんぽたんの雨の雫。雨樋を流れる水流。耳を澄ませば遠くの音まで聞こえます。
枕に押しつけていた左の耳に響いていたのは遠い音。右の耳に「起きろ、起きろ」と歌っていたのは、お隣の屋根を叩くリズム。音階CとGが調和しています。
心地よい音色です。明日は朝寝しようと、起き出してしまいました。

2011-02-26

3月はもう少し寒く始まるべきで

大学の入学式は桜吹雪が決まりだ。それは毎年決まっていたことだった。研究室から見下ろせる踊り場に新入生があふれるとき、桜の花びらを舞わせる風は確かにひんやりとした心地よさだった。
私は今日、桜の花を見た。それはぽこりと開いていた。

お笑いも嫌いじゃない。

クイズだって好きだし。ニュースも報道番組も見る。ドラマも・・・
けれども。最近おもしろいとか、興味深いとか、感動したとか、あまり思わなくなったなあ。ひとつひとつにおもしろみを感じない。あくまで私が・・私は・・という冠をつけて語らなくてはならないのだけれど。地デジ・・遅くなってしまっている。

2011-02-21

春が来たってあいつは言うだろう

あいつは春がやってくる前に「春だ」と宣言する。いつも季節を先取りして、なにかを見つけようとする。そして、だからこそ、もう明日くらいには春だ春がきた。さあ春をみつけにつれてってやる。そんなことを言い出すだろう・・と思う。私の仕事のことなんて考えもしないで、自分の仕事のことなんて考えもしないで。家族や仕事や、人間関係の煩わしさや、それに世の中のことなんてあいつの頭の中にはない。あいつの世界はなんだか、ちょっと変わっていて。まさにゴクラクトンボみたいなやつ。

2011-02-14

さむいなあって言ったら

寒いねってこたえた。
あったかいねと言ったら、暖かいねとこたえた。
私はひらがなできいたのに、彼は漢字でこたえた。
かしこい人なのだ。冷たい人だとは思わないけれど。冷たいところがある。

この文章の表記の仕方を考えなければならない。・・・彼はそう付け加えた。

2011-02-12

まじめに更新しない人間

それは私で結局は何も生み出すことができない。公開するのではなく貯め込むために。別に封印するわけではなく保存するために。ちょっとかいてみようなどと今は思っている。